明治神宮倉庫全焼火災、会社員の男を逮捕 警視庁





 火災で全焼した明治神宮境内の倉庫=平成30年11月、東京都渋谷区

 明治神宮(東京都渋谷区)で昨年11月、敷地内の倉庫が全焼した火災で、警視庁捜査1課は非現住建造物等放火と建造物侵入容疑で、目黒区中町、会社員、関剛容疑者(45)を逮捕した。調べに対し、「ライターで火をつけた」と容疑を認めている。これまでに思想的な背景や明治神宮との直接的な関係は確認されておらず、捜査1課が詳しい動機を調べている。

 逮捕容疑は昨年11月18日午前6時40分ごろ、明治神宮の敷地内にある2階建てのプレハブ倉庫に侵入し、ちょうちんや垂れ幕などの収納物に火をつけて倉庫を全焼させたとしている。火は約1時間40分後に消し止められ、けが人はなかった。

 捜査1課によると、防犯カメラの画像などから関容疑者の関与が浮上。事件当時、倉庫は施錠されておらず、関容疑者は明治神宮の朝の開門後間もなく境内に入っていた。建物などの損害額は1千万円以上に上るとみられる。

 倉庫は一般参拝客の立ち入りが禁止されているエリアにあり、近接する本殿や神楽殿、敷地の北側に位置する国指定重要文化財の宝物殿に被害はなかった。

 明治神宮は明治天皇と昭憲皇太后を祭神に、大正9年に創建。東京ドーム15個分の広さ(約70万平方メートル)がある。



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