兵庫県議の増山誠氏(46)が11日放送の読売テレビ「そこまで言って委員会NP」(日曜午後1時30分)に出演。兵庫県の斎藤元彦知事の疑惑告発文書を巡る一連の問題について、意見を述べた。
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番組では「緊急企画 告発の行方 徹底究明SP」と題し、いまだ県政の混乱が続く斎藤氏の問題を特集。増山氏は、非公開とされた県議会調査特別委員会(百条委)の音声データを「NHKから国民を守る党」の立花孝志氏に提供し、兵庫維新の会から離党勧告を受け離党。地域政党「躍動の会」を設立している。
一連の問題の“一番の謎”を聞かれた増山氏は「告発者の証言が直接聞けなかったこと」とし、告発文書を配布した元県西播磨県民局長の男性が百条委への出席を前に死亡したことで、「普通に考えれば、何かを告発した場合、相手方と対峙(たいじ)する場面が用意されたら、一生懸命追及しようという思いが働くはず。それが実現できなかったのが疑問」と話した。
増山氏は斎藤氏を支持する立場を示しているが、昨年9月に行われた斎藤氏の不信任決議案では賛成を投じている。
日大危機管理学部教授の西田亮介氏から「増山さんも不信任案は賛成されてますよね? なぜ賛成されたんですか?」と指摘されると、「党議拘束がございまして。会派の中の議論で反対意見を述べさせてもらいましたが、そこは従わなければならないという議会のルールもある。その時、維新を離れるつもりもなかった」と釈明した。
西田氏は「なぜ維新の皆さんは、その時に(不信任案に)反対で一致できなかったのですか」と追及。増山氏は「それぞれの意見がありますけども…」と返答するも、「どんな議論があったのかお聞きしたいです。それから、なぜ増山先生はそこで納得されたのか」と立て続けに問われ、「そうですね。我々議員は世論を完全に無視して突っ走るのは難しい。当時を思い出していただくと、世論の中では斎藤さんを辞めさせるというのが多かった。維新の支援者の方もそういう意見が多かったので、そこの意見は一定聞くという必要があるという思いもあった」と弁明した。
これに、西田氏が「今はかなり立場変わってますよね。なぜですか」と疑問を重ねると、増山氏は「私がずっと百条委員会等で話し続けてきたことが、SNS等を通じて広まってきた結果、世論が変わってきた」と応じたが、西田氏はさらに「増山さんのお立場も変わってますよね? 維新を離れられたのか、離れざるを得なかったのか」と追及。増山氏は「私は基本的に一貫しているつもりですけども」と返答していた。