高校生ユーチューバーのゆたぼん(16)が自身のX(旧ツイッター)を更新し、こども家庭庁の少子化対策への見解を表明した。彼は日本の出生数が過去最低を更新し続けている現状に対し、同庁に投じられている莫大な予算の効果に疑問を投げかけている。この発言は、日本が直面する少子化問題とその対策を巡る議論に一石を投じるものと見られている。
ゆたぼんは、以前に「日本に住んでいる日本人が安心して子供を産んで育てられる環境を作ってほしい」と訴えたことに対し、「ではどうするのか」と問われたと説明。これに対し、こども家庭庁が毎年7兆円以上の予算を少子化対策に投じているにもかかわらず、出生数が過去最少を更新している事実を指摘し、「まずはこども家庭庁の7兆円の使い方を見直す事から始めたらいいと思います!」と具体的な提案を行った。彼は、これだけの予算が投じられながら成果が見られないのは、「お金を捨てているというより、どこかにお金が流れていて誰かが甘い汁を吸っていると考えるのが自然」ではないかと疑問を呈した。
高校生ユーチューバーゆたぼん、こども家庭庁の少子化対策に疑問を呈する
さらにゆたぼんは、自身の発言に対し批判が寄せられていることにも言及。「僕は『こども家庭庁が少子化対策として7兆円以上も使いながら出生数が過去最少を更新して、少子化が改善されていないから、見直したらどうですか?』と言っているだけなのに、“7兆円使って少子化対策の成果を出せていないこども家庭庁”じゃなくて僕を叩いてくる人達は『見直す』のが嫌なんですかね?」と反論し、自身への非難の矛先が本来の議論の対象から外れていることに不満を示した。
彼のこの発言の背景には、今年上半期の出生数が33万9280人で過去最少を更新したというニュースがある。ゆたぼんはこれを受けて、「だから『移民を増やそう』じゃなくて、『日本に住んでいる日本人が安心して子供を産んで育てられる環境』を作ってほしい!それが『日本人ファースト』です!それに反対する人は日本人を滅ぼそうとしてる反日売国奴なんじゃないですか!」と強い言葉で日本政府の政策方針に注文をつけていた。
なお、ゆたぼんは4月中旬からフィリピン・バギオへ留学。7月17日に帰国後、同27日にはカナダ留学へ出発し、28日にはバンクーバーに到着したことを報告している。その後、8月11日の更新で日本に帰国したことを記しており、国内外での経験が彼の社会問題への関心を高めていると見られる。
ゆたぼんの一連の発言は、若者の視点から国の重要な政策運営に疑問を投げかけるものであり、こども家庭庁の少子化対策が本当に機能しているのか、そして税金が効果的に使われているのかという、国民全体の関心事に対する議論を深めるきっかけとなるかもしれない。今後の政策の見直しや、若者の声がどのように反映されるかが注目される。