「腫瘍は不変」抗がん剤治療は奏功も、がんサバイバーに訪れる予期せぬ体の異変とは?


 まずは血液検査の結果から。こちらは炎症の値を示すCRPが前回よりやや高くなっていたが、以前のひどい頃に比べれば大幅に改善。大目に見て何とか許容範囲の数値だった。

■進行は抑制され状況は不変

 最大のポイントはCT画像である。主治医が目の前のパソコンを操作し、モニターに腫瘍が転移した肺の画面を大きく映し出して説明し始めた。

 一見、がん細胞の活動が活発化して腫瘍が大きくなったかのように思えるが、必ずしもそうとは言い切れないとのことだ。病巣が進行していないのではないかということは、次の画像からも明らかだった。

 1月から3月にかけてはだれが見ても明らかなほど腫瘍が縮小していたが、今回はがん細胞の増殖活動による肥大化は見られず、一部は縮小化。全体的に進行は抑えられているといった状況だった。その結果、主治医の判定は「不変」ということになった。

 とはいえ、ステージ4のがん患者に対する抗がん剤治療の目的は、進行を遅らせる、あるいは症状緩和といったものであるから、今回の結果を見る限り、抗がん剤治療そのものは目的を達しているといえる。

■予期せぬ神経痛に襲われる

 気がかりなのは、最近のカラダのちょっとした異変である。GW後半あたりから背中の神経がピリピリと痛むのと、胸が圧迫される肺の痛みに悩まされている。神経の痛みは昨年秋に患った帯状疱疹の後遺症かと思われる。肺の痛みは、肺に転移した腫瘍を原因とする続発性肋間神経痛ではないかと見ている。



Source link