「ウクライナ軍、米HIMARSで北朝鮮製KN09放射砲を初めて破壊」


【写真】クルスク地方に配備された北朝鮮製KN09多連装ロケット砲が米国製HIMARSに破壊される様子

 KN09は口径300ミリ、最大射程200キロの多連装ロケットシステムだ。一般的な射撃隊はランチャー2基で構成され、各ランチャーはロケット弾4発を積むことができる。北朝鮮はKN09開発の過程でロシアのBM30「スメルチ」や中国のA100の技術を導入したと推定されている。特に、中国のSY300ウェイシ(衛士)ロケットをベースにした可能性が高い、という分析が有力だ。

 HIMARSはMLRSを小型・軽量化した多連装ロケット砲で、米陸軍においては2005年6月から配備されている。精密誘導ロケット6発を同時に発射できる誘導多連装ロケットシステム(GMLRS)をトラック型の装輪装甲車に積んでいる。最大射程は77キロに達し、ロシア軍の後方を叩くことができる。ウクライナは現在、およそ50両のHIMARS、M270 MLRSなどの多連装ロケット砲を保有しているものと推定されている。

 一方、ロシア軍は4月、ウクライナ戦線で北朝鮮製のM1991の運用を始めた。M1991は1980年代後半に開発された口径240ミリの放射砲だ。韓国軍の合同参謀本部は、北朝鮮がロシアに対するミサイルや砲兵装備、弾薬の支援を継続しているとみている。現在までに170ミリ自走砲や240ミリ放射砲などおよそ220門、短距離弾道ミサイル(SRBM)などを支援したことを把握している。

イ・ヘジン記者



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