メリンダ・フレンチ・ゲイツは、家族が莫大な富を持つがゆえに、子供たちが自己中心的に育つことを恐れていた。彼女の3人の子供たちは、地元の学校に通っており、全員が地域活動に関わっている。ビル・ゲイツの元妻である彼女は、「お小遣いと家事の手伝いを利用して、子供たちが地に足がついた生活をするように育てた」とポッドキャストで語った。
メリンダ・フレンチ・ゲイツは子育てにおいて、3人の子供たちが浮世離れした性格になる危険性が高いことを考慮し、天狗にならないように苦心した。
【全画像をみる】億万長者のメリンダ・ゲイツは、3人の子供たちに「どれだけ恵まれているか」を知ってほしかった
メリンダとその元夫、マイクロソフト(Microsoft)共同設立者のビル・ゲイツには、ジェニファー、ローリー、フィービーという3人の子供がいる。彼らは「途方もない富」に囲まれ、「豪奢な邸宅」に住んでいたと、メリンダはNPRのポッドキャスト「フレッシュ・エア(Fresh Air)」で語った。
あくまで地元の学校にこだわる
ブルームバーグ・ビリオネア指数によると、慈善家である彼女の資産は約140億ドル(約2.1兆円、1ドル=150円換算)に及ぶ。彼女は、自分の子供たちが特権意識を持ったり、エリート主義に陥ったりしない方法を考えるために、自身の幼少期と中流階級の両親から教え込まれた信条を振り返ったという。
「私は子供たちに深い価値観を持ってほしかった。そして、自分たちが幸運であることを知ってほしかった」と、メリンダは自身の新著『The Next Day: Transitions, Change, and Moving Forward.(ザ・ネクストデー:移行、変化、そして前進[未邦訳])』の宣伝ツアーのインタビューで語った。
2021年にゲイツと離婚し、昨年ビル&メリンダ・ゲイツ財団の共同議長を退任したメリンダは、子供たちをホームスクーリングではなく、地元の学校に通わさせたという。彼女は、家族で地域社会の一員となり、交流することを望んでいて、それが子供たちのためになると考えていた。
メリンダが「子供にぴったりな学校」を探して、何度も学校を転校させたため、子供たちはいくつかの「ストレス」を受けたという。