トランプ氏へカタールが「豪華大統領機」贈呈か 米報道


【写真】米パームビーチ国際空港で、トランプ大統領が視察したジャンボジェット機

最初に報じたABCニュースは、このジャンボ機「ボーイング747」を「空飛ぶ宮殿」と形容。米政府がこれまでに受け取った中で最も高価な贈呈品になる可能性があると伝えた。

一方カタールは、報道は「不正確だ」とし、騒ぎの沈静化を図っている。同国の報道担当官は「米大統領専用機として一時的に使用される航空機の譲渡は現在、カタール国防省と米国防総省の間で検討中」で、まだ決定していないと強調した。

米憲法の「報酬条項」では、政府関係者が「いかなる王、王子、外国の国家」からも贈与を受けることを禁止している。

だがトランプ氏は、退任後にジェット機を自身の大統領図書館に寄贈することで法の制約を回避したい考えとされる。

ABCニュースとニューヨーク・タイムズは、トランプ氏が今週カタールを含む中東3か国を歴訪する際、この計画が発表される予定だと報じた。

カタールからのジェット機の受領には、トランプ氏を支持する右派陣営も疑問を呈している。

右派のインフルエンサー、ローラ・ルーマー氏はX(旧ツイッター)に「スーツを着たジハーディスト(イスラム聖戦主義者)から4億ドルの『贈与品』を受け取ることはできない」と投稿。「カタールは米軍人を殺害したハマスやヒズボラのようなイランの代理勢力に資金提供している」とし、政権に「汚点」を残すと批判した。

一方、ホワイトハウスと司法省関係者はABCニュースに対し、特定の恩恵や行動に対する見返りとしての贈与ではないため、賄賂には当たらず合法だと主張。最初に米空軍に引き渡され、その後、大統領図書館に譲渡されるため、個人への贈与には当たらず、憲法違反ではないとも説明している。

トランプ氏は今年2月、フロリダ州パームビーチ国際空港でカタール所有のボーイング747を視察したと報じられている。

トランプ氏は11日夜のSNS投稿で、カタールについては一切触れずに、「贈り物」であるのは暫定的で、40年以上使用されてきた現在の大統領機と置き換えるために国防総省に引き渡されるものであり、「透明な取引」として進行中だと説明。いずれかの関係先が何かを受け取る可能性については言及しないまま、民主党が新しい大統領機に無駄に出費しようとしていると難癖をつけた。【翻訳編集】 AFPBB News



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