「また“あの団地”出てきた」「いつか住みたい…」 NHKドラマ『しあわせは食べて寝て待て』に登場する《レトロ団地》がブームになっている“なぜ”


【写真を見る】最高すぎる…! リアルに広がる『しあわせは食べて寝て待て』の世界観

 何とも言えない懐かしさのある団地。筆者の住む街の近所にもありますが、エントランス近くには商店街があって、小さい中庭のような公園では、小さい子どもたちを遊ばせるお母さんたちがいて。そんな定番の団地の風景には、どこか不思議な温かさがあります。

 そして、その団地が、最近ドラマのロケ地としても人気で、改めて注目が集まっています。そこにはどのような理由があるのでしょうか。

 現在放送中のドラマ『しあわせは食べて寝て待て』(NHK)。

 このドラマの主人公は、「一生つきあわなくてはならない」病気にかかったことから生活が一変した38歳・独身のさとこ(主演:桜井ユキさん)。マンションの購入を諦めて家賃5万円の団地に住み始め、住民たちや薬膳料理との出会いを通して心身を取り戻し、身近にあるしあわせに気づくというハートフルな物語です。

 特にドラマチックで華やかな展開があるわけではないのですが、「じんわりと温かい」「病気と向き合う姿に共感が持てる」などの感想が多数寄せられ、NHKプラスでの配信が大河ドラマや連続テレビ小説を超えたと、話題を集めています。

 何かと忙しい日々、このようなゆったりとしたドラマを、あえて後日配信でじっくりと観たいという層に、ぴったりとはまったのかもしれません。

 そして、このドラマの隠れた主役ともいえるのが、ロケ地となった「滝山団地」です。

 東京都東久留米市にあるこの巨大な団地は、高度成長期の東京での住宅不足を解消するために造成されました。総戸数は3200を超える、まさに「街」。1968年に入居開始で、当時は珍しかった分譲がメインの団地だったこともあり、当時から暮らす住民を中心に、現在では高齢化が進んでいると言われています。



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