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アメリカのトランプ大統領が予告していた「地球を揺るがす」重大発表の内容を明らかにしました。「処方薬や医薬品の価格」を引き下げるとし、これまでで最も重要かつ影響力のある政策のひとつだとしています。
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トランプ大統領は日本時間12日未明に自身のSNSを更新。その内容は…。
トランプ氏のSNSより
「次の投稿は、私がこれまで発表してきた中で、最も重要でインパクトのあるものになるだろう。お楽しみに!」
ある“重要な発表”の予告でした。
きっかけは、6日のこの発言。
アメリカ トランプ大統領(アメリカ・ワシントン 6日)
「それはアメリカにとって“地球を揺るがす”前向きな出来事になるだろう。今後数日以内に発表する予定だ」
“地球を揺るがす”発表があると宣言。予想合戦が繰り広げられました。
「宇宙人の存在の公表か?」
「税金の撤廃じゃない?」
「ついにロシアとウクライナの戦闘が終わるのか」
果たして、“地球を揺るがす”内容は、宇宙人の存在の公表なのか。税金の撤廃なのか。はたまた、ロシアのウクライナ侵攻の終結なのか。
その結果は、SNS上で発表しました。
トランプ氏のSNSより
「長年、アメリカの人々は、ほかの国に比べ同じ処方薬と医薬品に5~10倍のお金を払ってきた。それらの価格はほぼ即座に30~80%引き下げられる。久々にアメリカに公平さをもたらすだろう!」
薬の価格を大幅に引き下げる、という内容。薬の価格が高額なことが社会問題となっているアメリカ。
トランプ氏のSNSより
「これでアメリカは数兆ドル(=数百兆円)の医療費を節約するだろう」
日本時間12日夜、大統領令に署名するとしています。
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一方、トランプ政権が相互関税を発動して以降、初めて行われた中国との協議。
現在、アメリカが中国に145%の追加関税を課す一方、中国も125%の報復関税を課すなど、二国間の貿易摩擦が激しくなっていますが、協議に出席した中国の何立峰副首相は、貿易問題を協議する新たな枠組みを設置することを明らかにした上で…。
中国 何立峰副首相(スイス・ジュネーブ11日)
「米中の貿易関係の本質は共に勝つこと。摩擦や相違は仕方ないが、大事なのは尊重・協力しあい、お互いに利益をもたらすことだ」
対等な対話と協議を通じて、隔たりを解決するための重要な一歩を踏み出したと強調しました。
2日間の協議ののち、先ほどアメリカのベッセント財務長官は中国との関税をめぐる協議で、関税の一部を90日間停止し、関税水準を大幅に引き下げることで合意したと発表。
グリア通商代表は、「双方にとって非常に良い結果となった」と述べています。
この発表が貿易摩擦の抜本的な解決に至るのかが、今後の焦点となりそうです。