ポルトガルで6月29日、海岸に巨大な壁のような雲が現れ、観光名所のビーチが騒然となった。同日、アメリカでは複数の巨大竜巻が確認され、1日に3度の竜巻に遭遇した男性もいた。
人気観光地の海岸に巨大な黒い壁‟ロール雲”が出現
晴天のビーチをまるで飲み込むかのように、黒い雲が迫っている。カメラに収まらないほどの巨大な黒い壁となった雲は、わずか数分で空を一変させ、人々を恐怖に陥れた。
ポルトガル北部のビラ・ノバ・デ・ガイアの海岸で6月29日午後5時頃、突如巨大な「ロール雲」が現れた。
その瞬間を目の当たりにした撮影者は、辺りが一変したことに驚きを隠せなかった。
撮影者:
あっという間だったんだ!青空がわずか1分で変わってしまった。
デザートワインとして楽しまれるポートワインの聖地としても知られ、美しい街並みと海岸の絶景が楽しめる人気観光地だ。
しかし、この日は海で遊んでいた観光客も慌てて砂浜に避難し、不安そうに空を見上げていた。そして雲がゆっくり街へと迫り、波が荒れ、強い風が吹きつける。タオルやパラソルが大きく揺れ始めると、慌てて荷物をまとめて移動する人の姿もあった。
恐怖の異常現象について、地元の気候専門家はこう話している。
地元の気候専門家:
初めて見る人は怖いと感じるかもしれませんが、単なる雲なので怖がる必要はありません。
「ロール雲は珍しいが、危険ではない」と話した。
アメリカでは同日に複数の竜巻が発生…広範囲で被害
一方、アメリカ・サウスダコタ州では6月29日、男性が車を止め「後ろにかわいい竜巻がいるよ」と笑顔で竜巻と一緒に自撮りをしている。
しかし、よく見ると空一体を覆い尽くすほどの巨大な竜巻が発生している。
なぜ、不安な様子もなく撮影しているのかだろうか。
撮影者:
なに?3つ目の竜巻だっけ?
この男性は、この日だけで3つの竜巻に遭遇していた。
地元メディアによると、サウスダコタ州では同日に複数の竜巻が発生し、広範囲に被害をもたらしたと伝えている。
(「イット!」7月2日放送より)
イット!