新生活が始まると、「ノルマが厳しい」「思い描いていたイメージと違う」など、仕事に対して不満を抱く新社会人が出てくることもあるでしょう。しかし、親の立場からすると、早々と会社を辞めても大丈夫か心配になるのではないでしょうか。
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本記事では、新卒の離職状況をはじめ、早期退職によってどのような影響が出るかについて解説します。興味を持った人は参考にしてください。
新卒の離職状況について
そもそも、早々と会社を辞めてしまう新卒は、全体のうちどの程度の割合なのでしょうか。2024年に厚生労働省が公開したデータによると、就職後3年以内の離職率は、新規高卒就職者で38.4%、新規大卒就職者34.9%でした。
つまり、学歴に関係なく、約3割は3年以内に会社を辞めてしまうのです。この割合が高いと感じるかは人によって異なるでしょうが、少なくとも低いとはいえないのではないでしょうか。
なお、3年以内の離職率が高かった産業は、「宿泊、飲食サービス」、「生活サービス、娯楽」、「教育」、「医療、福祉」、「小売」などでした。
早期退職をしたほうがよい場合
親が子どもの早期退職に対して、不安を感じるのはごく自然なことです。しかし、場合によっては早く会社を辞めたほうがよいこともあります。以下では、早期退職をしたほうがよい場合と、その理由について解説します。
■職場環境に問題がある
以下のように、職場環境に明らかな問題がある場合は、早い段階で退職したほうがよいです。
・人間関係が悪い
・残業が多い
・待遇に問題がある
・社風が合わない
もちろん、社会人である以上、職場環境に不満があっても多少は耐える必要があるでしょう。しかし、許容範囲を超えるほど大きな問題を抱えている職場環境の場合、無理して勤務を続けると心身の不調につながる可能性があります。
■得られるスキルや知識が少ない
得られるスキルや知識が少ない場合も、早期退職を検討したほうがよいかもしれません。新しいこと、ものを学ぶ機会がない職場では、自身の成長が阻害されるだけでなく、仕事に対するモチベーションも失われます。
早めに退職、そして転職することで、子ども自身の将来の可能性を広げられます。