【AFP=時事】ウクライナは12日、同国の同盟諸国がロシアに対し30日間の停戦を求めたにもかかわらず、ロシアが夜間に100機を超える無人機による攻撃を行ったとして非難した。
ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、停戦要請に対し、まずウクライナとの直接交渉を行う意向を示した。これは迅速な和平を望むドナルド・トランプ米大統領への配慮ともみられている。
一方、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、15日にトルコでプーチン氏と「個人的に」会談する用意があると述べたが、その条件としてロシアが30日間の停戦に同意することを挙げた。ウクライナ側は、この停戦が12日から始まることを期待していた。
ウクライナ空軍は、「5月11日午後11時から、敵はシャヘド(イラン製の攻撃型無人機)など108機による攻撃を仕掛けてきた」と発表し、「午前8時30分時点で、55機の撃墜を確認した」と明らかにした。
同軍によると、この攻撃で1人が負傷し、南部オデーサでは集合住宅が破壊された。
また、東部ドネツク地方では鉄道インフラが損壊し、列車の運転士が負傷。国営ウクライナ鉄道は「停戦提案は無視され、敵は鉄道インフラへの攻撃を続けている」と非難した。【翻訳編集】 AFPBB News