大阪大学医学部保健学科を卒業
NHKの牛田茉友(まゆ・39)元アナは先月、今夏の参院選東京選挙区(改選6、任期3年の1議席と合わせ今回は7議席)に国民民主党から立候補することを表明した。直近までNHKの「日曜討論」でキャスターを務めていただけに電撃的な発表と受け止められたわけだが、この決断に至るまでの背景を見てみよう。
牛田元アナの経歴を振り返っておこう。大阪大学医学部保健学科を卒業後、2009年にNHK入局。山口、京都放送局を経て、東京アナウンス室に異動し、17年7月から19年3月まで「日曜討論」のキャスターを務めた。23年に東京に戻って昨年4月から「日曜討論」に返り咲いた。
「『日曜討論』への出演は直訴によって実現したと聞いています。基本的に政治家が出演する番組なので対応が面倒だと思う人が多くて誰もやりたがらないポジションなのですが、それを1度ならず2度までもとなると、当初から政界志向があったのではないかとの見方が強いですね。別に悪いことだとは思いませんが」
と、NHK幹部局員。
致命的な弱点
報道ベースでキャリアを進めたかった牛田元アナには致命的な弱点があったという。
「NHKのアナウンサーとして報道畑でのキャリアアップを志すなら『ニュースおはよう日本』、『ニュース7』、そして『ウオッチ9』のどこかでキャスターとしてキャリアを積むことが必須と言われています。牛田さんの場合はいずれも経験していません。経験したくなかったはずはないため、そのレールから外れていたと見るべきでしょう。毎年有望なアナが補強される中で、自身を生かす道として選択したのが『日曜討論』だったのかもしれません」(同)
そんな中でまたとない「誘い」があった。それが「出馬」である。
「出馬することになった国民民主の玉木雄一郎代表から声かけがあったと聞いています。高い政党支持率を維持する国民民主としては“まともな立候補者”の確保が急務です。立候補の希望者は多いものの玉石混交で悩ましいところのようです」
と、政治部デスク。