(編集部注:本インタビューは3月に実施しました)
「終わらないものはない――どんなにしんどくても、そう言い聞かせて進んできました」
【写真13枚】透明感あふれる永野芽郁の撮りおろしショットはこちら。映画のワンシーンもお届け
そう語るのは、25歳の永野芽郁。主演作が続き、来年には大河ドラマ出演も控える。
けれど彼女は、「仕事への向き合い方は変わっていない」と言う。
実在の人物を演じた映画『かくかくしかじか』では、恩師との記憶、そして“変わっていく自分”に静かに向き合った。“安全な役”を超えて、まだ知らない感情に出会うために――。
いま、彼女は挑戦の最中にいる。
その挑戦の奥にあるのは、揺らぎ、葛藤、そして確かな意志。
永野芽郁に「いまの自分」、そしてこれからを聞いた。
■25歳、“挑戦の最中”にいるということ
キャリア16年。歩み続けてきた永野芽郁は、25歳という節目に立つ今、「挑戦」という言葉に、これまで以上に敏感になっている。
「仕事への向き合い方は、昔とあまり変わっていないと思います。でも、求められることや、私を見る目は、少しずつ変わってきたなと感じています」
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だからこそ、よく知っている“安全な役”にとどまらず、まだ触れたことのない感情や輪郭の見えない人物像に、あえて飛び込んでいく。
「今は“挑戦の最中”という感覚です。ただ、自分ではその変化をはっきりと実感しているわけではないかもしれません」
■「“その人らしさ”を見つけにいく目」
そんな彼女が日々の中で続けているのが、「人間観察」という名の“耕し方”だ。
「最近、かなり人間観察をするようになりましたね」
そう語る表情には、どこか楽しげな余白がある。
「もともと人が好きなんですけど、“同じゴールを目指していても、そこにたどり着くまでの考え方や方法が全然違う”ってことを、現場で強く感じるようになったんです」
たとえば、同じ台本、同じセリフでも、誰が演じるかでまったく違う表情が生まれる。
「“このシーンはこう演じよう”って決めていても、人によってアプローチが全然違っていて、それがすごく面白いんですよね。“あ、こういう解釈もあるんだ”って、ちょっとした発見があります」