静岡市駿河区の東名高速道路高架付近の工事現場で発生した火災で、高架に設置された足場を覆っていたシートから火が燃え広がったとみられることが22日、市消防局への取材で分かった。静岡南署と市消防局は22日、実況見分して詳しい出火原因を調べた。
市消防局などによると、当時は高架下で塗装工事をしていた。道路下につり天井形式で足場が組まれ、防炎シートで覆われていた。何らかの原因で防炎シートが燃え、さらに火が燃え広がり、煙が高さ2・5メートルの足場の空間に充満したとみられる。
この火災で作業員1人が死亡し、男性10人が煙を吸うなどして搬送され、うち2人が重傷を負った。
火災は21日午前11時ごろ発生。静岡インターチェンジ(IC)-清水ICの上り線と、清水IC-日本平久能山スマートICの下り線が通行止めとなった。約19時間後に上下線の走行車線の通行止めが解除されたが、追い越し車線の速度規制が続いている。