「歯の手術中に器具が折れて刺さる」という恐怖…韓国・激痛で失神、患者に150万円の賠償命令


原告の患者は2021年5月に歯科で抜歯手術を受けた。その際、炎症の有無などを確認するため「エクスプローラー」という医療器具で歯根や歯茎をかき出していたところ、先端が折れて破片が歯茎に刺さった。

歯科医は患者を大学病院に緊急搬送した。そこで局所麻酔をかけて4時間に及ぶ手術をしたが、麻酔が4度も切れ、耐えがたい痛みで患者は失神し、救急室へ搬送された。

そこでも器具の破片は除去できず、後に別の病院で全身麻酔による再手術を受け、ようやく摘出された。この過程で患者の神経が一部損傷し、感覚異常の後遺症が残った。

光州(クァンジュ)地裁は、歯科医と大学病院の双方に過失があったとして慰謝料を含めた1502万ウォン(約150万円)を連帯して賠償するよう命じた。

地裁は歯科医について「医療器具に不適切な力を加えたことにより事故を起こし、除去の過程で器具をより深く押し込め、患者の痛みを増幅させた過失がある」と指摘した。

また、大学病院についても「局所麻酔を選択したことで患者の苦痛を悪化させた。器具除去の過程で破片をさらに深く押し込み、神経の損傷を引き起こした責任がある」と述べた。

(c)KOREA WAVE/AFPBB News

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