通信関連機器販売などを手掛ける株式会社エフティグループ(東証スタンダード上場)の畔柳(くろやなぎ)誠前会長と安藤暢彦前社長が2022年3月、指定暴力団である稲川会三代目会長の故・稲川裕紘氏の夫人の一周忌法要に参加していたことが「 週刊文春 」の取材で分かった。
【画像】稲川会との“密接交際”が判明したエフティグループの畔柳前会長と安藤前社長
当時、畔柳氏は同社会長、安藤氏は取締役執行役員を務めていた。安藤氏はその後、昨年に同社社長に昇格している。
“密接交際”ぶりを示す資料を多数入手
「週刊文春」は畔柳氏と安藤氏がこの法要に参加していた決定的証拠を入手。この他にも、稲川会との“密接交際”ぶりを示す資料を多数入手した。
当事者たちは疑惑にどう答えるのか。畔柳氏の携帯電話に複数回連絡したが、一向に繋がらない。現在、オーナーを務める株式会社エネシエイトに質問状を送付したが、回答はなかった。
一方、5月12日にエフティの社屋前で安藤氏を直撃すると、
――(入手した調査報告書を示して)安藤さんで間違いない?
「……そうですね」
――前の年の法事は行かれた?
「行っていないです」
――(2022年3月の一周忌の)この時だけ?
「はい。ちょっといろいろ事情があって会長に連れていかれちゃった感じなので」
それ以降の質問を遮って「弁護士から回答する」と言い残し、その場を去った安藤氏。だが、送付した質問状に回答が送られてくることはないまま、5月13日、「一身上の都合により」社長を退任することが発表されたのだった。
畔柳氏と安藤氏の“密接交際”を示す資料の詳細や、両者が参加した一周忌法要に参加して持ち歌を披露した“大物歌手”の実名などは、現在配信中の「 週刊文春 電子版 」で読むことができる。
「週刊文春」編集部/週刊文春 電子版オリジナル