米カリフォルニア州で、野生のクマによる“車上荒らし”が発生し、車内がひどく損壊した。クマが車で暴れまわる衝撃の映像を、現地メディアが報じている。
車のヘッドライトが点滅し、クラクションが鳴る様子も記録されている。クマは車内を物色しているようだ。一夜明け、変わり果てたスバルのSUVが撮影された。内装はボロボロで、フロントガラスには引っかき傷のような痕も確認できる。
事件は5月1日23時半ごろ、同州ビュート郡の民家で起きた。Action News Nowによれば、持ち主のアマンダ・ウェルズさんは車のクラクションの音で目が覚めたという。アマンダさんが駆けつけると、クマは前足でドアを開けていた。クマはお菓子の空箱のにおいに引き寄せられたとみられている。
アマンダさんは夫ジェノさんとともに一部始終を見ていた。だが、2人は車よりクマを心配したと話す。
「私たちは家の中にいたので怖くありませんでした」「それよりもクマのことが気がかりでした。疲れ切って、オーバーヒートしたような状態に見えましたから。車内でそのまま死んでしまったらどうしようと心配でした」
NBCによると、クマは車内に2時間半ほどいて、外に出れなくなっていた。最終的にはジェノさんが、車のガラスに向けて空気銃を発砲。割れた窓からクマは脱出し、森に帰っていったという。
アマンダさんは募金ページを立ち上げ、新たな車の購入資金として3000ドル(約44万円)を募っている。持っていたSUVは「通勤と子どもたちの送迎のために毎日使っていた」とつづり、「車がないと私たちにとって大きな痛手」と訴えている。
BuzzFeed Japan