悠仁さま成年式、小室夫妻の参列焦点に 宮内庁発表と専門家の見解

9月6日に執り行われる秋篠宮家の長男、悠仁さまの成年式について、宮内庁は先般、詳細な行事を発表しました。同時に、最高位勲章である「大勲位菊花大綬章」の授与も閣議決定されています。この歴史的な式典を巡る最大の注目点は、その後に控える祝宴に小室眞子さん・圭さん夫妻が参列するかどうかという点です。現在の情報によると、夫妻が出席する可能性は低いとされています。

小室圭さんと眞子さんが笑顔で赤ちゃんを抱く写真。悠仁さま成年式への夫妻の参列が注目される中で。小室圭さんと眞子さんが笑顔で赤ちゃんを抱く写真。悠仁さま成年式への夫妻の参列が注目される中で。

悠仁さま成年式の詳細な儀式内容

宮内庁の発表によると、悠仁さまの成年式は多岐にわたる厳粛な儀式で構成されます。当日の朝はまず、宮邸で天皇陛下からの使者により成年の冠を受け取られる「冠を賜うの儀」が執り行われます。その後、悠仁さまは未成年の装束である「闕腋袍(けってきのほう)」から着替えられ、皇居・宮殿での「加冠の儀」で実際に冠を被られます。

さらに、成年用の装束である「縫腋袍(ほうえきのほう)」をまとわれ、儀装馬車に乗って宮中三殿(賢所、皇霊殿、神殿)を参拝し、歴代の天皇や皇族に成年のご奉告をなさいます。午後からは、燕尾服をお召しになり、宮殿の正殿松の間で両陛下に感謝のお言葉を伝えられる「朝見の儀」が行われます。この中で、陛下から大勲位菊花大綬章が授けられる予定です。15時を目途に宮内庁長官らからの祝賀を受けられた後、上皇ご夫妻の元へごあいさつに赴かれます。

夜には、皇族方や元皇族、そして親族を招いた私的な祝宴が催されることになっています。翌々日の8日には、成年のご奉告のため伊勢神宮や神武天皇陵を参拝され、9日には東京・八王子にある昭和天皇陵などを訪れる予定です。加えて、10日の昼には三権の長や皇族方を招いた公的な昼食会が、6日の祝宴と共に都内の民間施設で開かれる計画です。

小室夫妻の祝宴欠席が濃厚な理由と専門家の見解

「親族」も出席する内々の宴となることから、小室圭さんと眞子さん夫妻の動向に大きな関心が集まっていました。しかし、宮内庁関係者は、出席者のリストには夫妻の名前が含まれていないことを明らかにしています。欠席の背景には複数の要因があるようです。

まず、生まれて間もないお子さんを伴っての長距離移動、特に日本への帰国は現実的ではないとの見方があります。また、眞子さんご自身が日本で受けた厳しい批判やバッシングの記憶から、帰国に対して消極的であるとも伝えられています。

象徴天皇制に詳しい名古屋大学大学院の河西秀哉准教授は、もし小室夫妻が出席すれば、成年式そのものよりも夫妻に注目が集まり、「晴れの舞台に水を差す」事態になりかねないと指摘します。秋篠宮ご夫妻だけでなく、眞子さん自身もその点を十分に理解しているはずだとしています。

さらに、静岡福祉大学の小田部雄次名誉教授は、眞子さんが皇族であり続けることを望まなかったからこそ、あのような形で皇室を離れたとの見方を示し、自身が将来の天皇の姉であるという自覚があるかどうかも疑わしいとまで言及しています。現在の状況で帰国すれば、さらなる批判を浴びる可能性が高いと述べています。

秋篠宮家の側近トップである吉田尚正皇嗣職大夫は、出席者に関する質問に対して、「成年式については、前例に則って準備を進めているとしか言えません」と繰り返すに留まっています。

結論

悠仁さまの成年式における小室眞子さん・圭さん夫妻の欠席は、現時点ではほぼ確実視されています。これは、厳粛な皇室の儀式を滞りなく執り行い、同時に皇室を取り巻く国民の多様な関心や感情に配慮した結果と言えるでしょう。成年式が無事に執り行われ、悠仁さまが皇族としての新たな一歩を踏み出される様子が今後も注目されます。小室夫妻の今後の動向についても、引き続き関心が寄せられるものと見られます。

参考文献