年金関連法案、政府が閣議決定 想定よりも約2カ月遅れ


【写真】「あんこのないあんパン」 年金関連法案、与野党の修正が今後の焦点

 将来の低年金対策の一つとして、厚生労働省は当初、基礎年金(国民年金)の底上げ策を法案に入れていた。ただ、選挙を控えた参院自民を中心に、法案提出に反対する意見が続出。党内の議論は足踏みし、3月中旬を目指していた法案提出は大幅に遅れた。

 厚労省は4月、基礎年金の底上げ策を法案から削除。これを受けて党内では法案手続きを進め、閣議決定にこぎ着けた。

 このほか法案には、働く高齢者の厚生年金をカットする「在職老齢年金」制度の見直し▽子のいない現役世代が受け取る遺族厚生年金の給付の有期化▽高所得者の厚生年金保険料の上限引き上げ――などが盛り込まれた。

 基礎年金の底上げ策に関して野党側は修正を求めており、今国会での成立に向けて焦点となりそうだ。(高絢実)

朝日新聞社



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