【ワシントン=向井ゆう子】米国のバンス副大統領は18日、訪問先のローマで、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領と会談した。両氏の会談は、2月28日にホワイトハウスで開かれた米ウクライナ首脳会談の場で激しい口論を繰り広げて以来で、今回の会談には関係修復の狙いがあるものとみられる。
2人は会談に先立ち、バチカンで開かれたローマ教皇の就任ミサにともに参列し、握手を交わしていた。会談には、米国のルビオ国務長官、ウクライナのアンドリー・イェルマーク大統領府長官も同席した。
会談後、ゼレンスキー氏はSNSに「良い会談をした」と投稿。トルコ・イスタンブールで行われたロシアとの停戦協議などについて話し合い、早期の無条件停戦の重要性や対露制裁の必要性などを訴えたという。投稿の最後では「全ての米国人の支援とリーダーシップに感謝する」と述べた。
2月の首脳会談の場では、バンス氏はゼレンスキー氏に「『ありがとう』と言え」などと迫っていた。