ロシア、米案より過大な停戦条件要求 4州軍撤退など=ウクライナ筋


[イスタンブール 17日 ロイター] – ロシアが16日、ウクライナとの和平に向けてトルコ・イスタンブールで行った直接交渉で、停戦の条件としてトランプ米政権が4月に提示した案よりも過大な要求を突き付けた。事情に詳しいウクライナ政府高官の1人がロイターに明かした。

この高官によると、ロシアは併合宣言したウクライナ東部・南部4州からのウクライナ軍の完全撤退や、4州とクリミア半島をロシア領として承認することを求めた。

4州はロシア軍に占領されている地域が多いものの、一部ではウクライナ軍が踏みとどまって領土を保持している。米国の提案には、4州からの軍撤退は含まれていなかった。

また米国案では、クリミア半島だけはロシア領として正式承認されるが、4州についてはロシア占領地に限って事実上領土と認めると定められていた。

そのほかロシアは、ウクライナが大量破壊兵器を所有しない中立国家となり、国内に同盟国軍を駐留させないことや、戦争被害に関しては双方が補償の権利を放棄することも、停戦の条件にしたという。

米国案は、ウクライナが補償を受けると明示し、中立化を巡る条件は記していない。

ウクライナ政府高官は、ロシア代表団はこれらの停戦条件を口頭で伝え、文書化はしなかったと述べた。

ロシア大統領府のペスコフ報道官は、ウクライナにこのような条件を提示したかどうかについてはコメントを拒否した。



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