“超上級者”向け「最強の保護猫譲渡会」が話題 人間不信な“シャーシャー猫”が生まれる切実な事情


“シャーシャー猫”ばかりが結集

【写真】人が近づくと思わず“シャーシャー”でも見れば見るほど可愛いらしい猫たちが集う譲渡会の様子

 保護猫カフェのスタッフは、あらゆるタイプの猫を見てきているはずだ。そんな百戦錬磨のスタッフが認めるほどのシャーシャー猫たちなのだから、通常の譲渡会ではお目にかかれないような一癖も二癖もある猫ばかりに違いない。ある意味、本気で猫が好きかどうかが試されるハイレベルな譲渡会といえそうだ。いったいどんな猫が集まるのだろうと想像しながら、会場へと足を運んだ。

いきなり、猫にシャーされたが…

 会場にやってきたシャーシャー猫は40頭。それぞれの猫は春らしく装飾されたケージに入り、猫の名前、年齢、保護された経緯、そして初級、中級、上級と“人慣れ度”が明記されている。スタッフが書いたプロフィールも添えられ、「怖くて怖くてしょうがないからシャー! って言うんだ、ボク」「だって強く見せないとお外では生きていけなかったからだけど、ほんとは甘えたいんだ」など、読むだけで猫への愛情があふれているのがわかる。

 さて、筆者も猫と暮らしているので、猫に慣れている…はずなのだが、目が合ったらいきなりシャーされてしまった。筆者にシャーしてきたのは、キジ柄の女の子“カモガイ”ちゃん。なるほど、最強の保護猫譲渡会という看板には一切偽りがないなと感じたが、他の猫はというと、シャーしてくる気配がない。シャーの場面を撮影しようとカメラで狙ったが、結局、撮影できなかったほどである(カモガイちゃんは目が合ったらいきなりシャーされたので、惜しくも撮影できなかった)。

 むしろ、人間を警戒し、おびえている猫が多いなと思った。カモガイちゃんも布団の下に入っておびえた様子だったし、黒白猫のメルティちゃんは完全に布団にもぐりこんでいた。猫たちの瞳はつぶらであり、見れば見るほど愛らしく感じる。最初は、どんなヤバそうな猫がいるんだろうと身構えていたが、会場にいるうちに「こんなかわいい猫が傍にいてくれたら最高だろうなあ」と思えるようになっていた。



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