レオ14世教皇即位…「漁師の指輪」をはめた


【写真】初ミサのためにサンピエトロ大聖堂に到着する教皇レオ14世

レオ14世はこの日、初めて教皇専用車「「ポープ・モービル」に乗って群衆の歓呼の中でサンピエトロ広場に姿を現した。教皇はまず、サンピエトロ大聖堂に入場し、地下に埋葬された初代教皇のサンピエトロ墓を参拝した。教皇が大成殿の外に出て、サンピエトロ広場に設けられた祭壇に上がり、ミサが本格的に始まった。

ミサのハイライトは教皇権の象徴である「パリウム」と「漁師の指輪」を着用する儀式だ。パリウムは身に着ける白い羊毛の帯だ。バチカン・ニュースによると、パリウムは「失われた羊を肩に担いで戻ってくる善良な羊飼いのイメージ」を連想させる。一時、高さ38センチの教皇冠が即位ミサに使われたが、1978年にヨハネ・パウロ1世がこれを拒否し、パリウムが法王の権威を示す象徴物として位置づけられた。

漁師の指輪は、教皇がカトリック教会の首長であり、漁師だったペトロの後継者であることを象徴する。すべての教皇には独自の指輪がある。バチカンがあらかじめ公開したレオ14世の指輪の外側にはペトロのイメージが刻まれており、内側にはレオ14世の名前である「LEO XIV」と教皇の紋章が刻印されている。

右手の薬指に指輪をはめた教皇は、しばらく指輪を眺めた後、両手を合わせてしばらく祈った。さらに、イエスの12人の弟子を象徴する全世界の信者12人が教皇の前に出て服従を誓った。

教皇はイタリア語で流暢に朗読した自身の初めての講論で「愛と一致、この二つはイエスがペトロに任せた使命の二つの軸」と強調した。ロイター通信によると、レオ14世は「一致(unityまたはunited)」を7回、「和合(harmony)」に4回言及した。教皇は「我々の最初の大きな願いは一致と交感の象徴である『一つになった教会』が和解した世の中のための麹になること」と明らかにした。ロイター通信は「保守と進歩に分かれたカトリック内部の団結を促したものとみられる」と分析した。

教皇庁によると、同日のミサには各国から150余りの代表団が集結した。自国の教皇即位を祝うために、米国からはカトリック信者のJ・D・ヴァンス副大統領とマルコ・ルビオ国務長官らが出席した。ウクライナのゼレンスキー大統領も先月26日、フランシスコ教皇の葬儀ミサに続き、3週間ぶりに再びバチカンを訪れた。

同日、教皇即位ミサの前に握手を交わしたヴァンス副大統領とゼレンスキー大統領は、ミサの後、ローマ駐在米国大使官邸で会談した。会談にはルビオ米国務長官も同席した。

2人は2月28日、米国ホワイトハウスで公開的に言い争いをしたことがあるが、ドナルド・トランプ米大統領が19日、ロシアのプーチン大統領、ゼレンスキー大統領と電話会談を予告するなど、停戦を強く圧迫し状況が反転したものとみられる。教皇庁もバチカンをウクライナとロシアの後続の停戦交渉の場として提供できるという立場だという。



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