5月10日、「ローカル路線バス乗り継ぎの旅W」(テレビ東京)の第5弾が放送された。前回に続きリーダーを務めたのは、平昌(ピョンチャン)五輪スピードスケート金メダリストの高木菜那(32)だった。高木はミスター「バス旅」こと太川陽介(66)の後継者となり得るか。
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路線バスのみを乗り継いで3泊4日でゴールを目指す「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」は2007年10月にスタートした。初代のレギュラーは俳優の太川陽介と漫画家の蛭子能収(77)のコンビで、台本なし、仕込みなし、アポなしのガチンコ旅が人気となった。ところが、過酷な旅が続いたため「歩くのが辛い」と蛭子が引退を表明。
17年3月、第2シリーズとなる「バス旅Z」は俳優の田中要次(62)と小説家の羽田圭介(39)がコンビを組んでスタートしたが、太川&蛭子の人気には及ばなかった。ゴールにたどり着けないことも増え、22年8月にコンビを解消した。
続いてスタートした第3シリーズが「バス旅W」だ。23年7月放送の第1弾はフリーアナの赤江珠緒(50)、タレントの三船美佳(42)、アイドルグループ・ももいろクローバーZの高城れに(31)の3人でスタート。同年12月放送の第2弾は赤江と三船、そこに俳優・竹内涼真の妹でタレントのたけうちほのか(28)が加わった。民放プロデューサーは言う。
「女性3人でスタートした『バス旅W』は、それまで男性2人と女性ゲストの“マドンナ”という枠組みだったため不安視する声もありました。第2弾も女性3人ということで、リーダー格の赤江とレギュラーの三船が中心になっていくのだろうと思われました。ところが、第2弾ではゴールに間に合わず、赤江も弱音を……。その後、第3弾がなかなか放送されなかったため、このまま終了するのではないかという声も上がっていました」
リーダーに抜擢
昨年7月に放送された第3弾に赤江の姿はなかった。三船とたけうち、そこに加わったのが高木だった。この時もゴールは叶わなかった。
「10月に放送された第4弾には三船もたけうちもおらず、正式にリーダーに抜擢されたのが高木でした。そして年末特番の『ローカル路線バス乗り継ぎの旅8時間SP』ではチーム太川とチーム高木が交互にタスキをつなぐバス旅リレーが2日間にわたって放送されました」
高木が太川の後継者として認められたということか。
「まだそこまでは言えないでしょう。それでも彼女はアスリート系タレントの“新顔”として人気が高いですからね。『バス旅W』も体力勝負のところがありますし、元気で明るいキャラクターが認められてリーダーに抜擢されたということでしょう」
第5弾となる今回は、日本クライミング界の女王・野口啓代(35)とタレントの雛形あきこ(47)をゲストに、那智の滝(和歌山県)から犬山城(愛知県)を目指すというものだった。
初日、那智の滝のバス停から那智駅を経て新宮駅にたどり着いた一行は、三重県を通る海沿いルートと奈良県を通る山越えルートのどちらを選ぶかで悩むが、山越えルートのバスはすでに最終便が出発した後だったために海沿いルートを選ぶ。ところが、熊野まで行くと、その先のバスは廃線に。やむなく新宮まで戻り、そこからほど近い川湯温泉に宿を取って1日前は終了。この日はほとんど進めなかったことになる。高木は宿で食事をしながらゲストの2人に番組に挑む覚悟を明かした。