【全2回(前編/後編)の後編】
朝からしたたかに酔っていた男たちが、あろうことか児童の母親の呼びかけで小学校に侵入、制止した教職員らに暴力を振るうという事件が起きてしまった。地域の安全を揺るがしかねない事態だが、いまだに氏名が公表されない“主犯”の男・A(46)は、繁華街の有名人だった。
【実際の写真】警察官が目を光らせて…緊張感がただよう「事件現場」
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前編【「クラブ店長にヘッドロック」「繁華街では有名人」 立川・小学校襲撃の46歳の地元での悪評】では、“主犯”のAの地元での悪評について報じた。
自身の経歴についてAは、
〈福島県出身で暴走族を束ねていた〉
などと周囲に話していたという。一方で、
「市内にある本格的ビリヤード店のオーナーも務めています。10年ほど前には地元のウェブ雑誌に取り上げられたこともある。Aさん自身、30代の頃にはアマチュア選手として名をはせた時期もありました」(立川市内の繁華街関係者)
本人も参加した大会「ジャパンオープン」の当時の関係者によれば、
「アマの大会は9ボールで5セット制が多い。プレーヤーには、相手が攻めにくくなる形を作る防御型と、どんどん攻めていく攻撃型とがいますが、彼はひたすら後者でした。アマのクラスはABCに分かれ、彼の実力はA級の上位。プロテストを受ければ間違いなく合格するレベルでしたね」
泥酔した彼に電話を
そんな人物と今回の児童の母親とは、どのようにつながるのだろうか。ある飲食店関係者が明かす。
「その母親が以前に勤務していた飲食店に、Aさんが来店して知り合ったと聞いています。彼女が仕事を辞めた後も交流は続いており、今回の事件につながったわけです。ただし、Aさんを知る人からすれば、泥酔している時に連絡すればどんなことになるのか、目に見えている。むしろそんな状況で“アドバイス”を求めた母親に非があるのではといった声が、繁華街では上がっています」
Aは日頃から、韓国焼酎のジャスミン茶割りを好んで飲んでいたという。学校でたたきつけた酒瓶もまた同じ銘柄であり、当日は旧知の母親から連絡を受け、まさしく酒場で泥酔した勢いそのままに駆け付けた情景が目に浮かんでくるのだ。