大阪市住吉区の小学6年の女児(12)が誘拐された事件で、未成年者誘拐容疑で逮捕された栃木県小山市の職業不詳、伊藤仁士容疑者(35)の自宅にいた少女(15)は茨城県の女子中学生で、6月に行方不明届が出ていたことが24日、捜査関係者への取材で分かった。伊藤容疑者は同日午前、大阪への移送のため大阪府警の捜査員とともに栃木県警小山署を車で出発。その後、JR小山駅から東北新幹線に乗車した。
この日、小山署には数十人の報道陣が集結。雨が降りしきる中、午前8時15分ごろ、伊藤容疑者を乗せた乗用車が小山署を出発した。車の後部座席中央に乗った伊藤容疑者は、腰を折り、頭をかがめていた。
府警は今後、女児を誘拐した経緯や動機について捜査を本格化させる。