ハッピーセット、転売屋に買い占められる
5月16日、マクドナルドのハッピーセットに、人気キャラクター「ちいかわ」とコラボした玩具が登場した。マクドナルドは「2種あわせて、おひとりさま4セットまで」と個数制限を設けつつ、転売や営利目的の購入を遠慮するように注意喚起していたが、案の定、転売屋による買い占めが発生し、ネットで炎上する事態となってしまった。
今回、「ちいかわ」のほかにも、実写版映画「マインクラフト/ザ・ムービー」とコラボしたハッピーセットも販売されていたが、こちらも人気が高く、両者とも18日には早々と販売終了した。転売屋をバッシングする意見が大半だが、「子供に行き渡っていないのでは」「販売方法に工夫が必要ではないか」とマクドナルド側を批判する声も少なくない。
さらに、ネット上にはハッピーセットを注文し、玩具だけを入手してハンバーガーを廃棄していると思しき写真もUPされ、「食べ物を粗末にするな」と怒りの声も上がっている。おまけを手に入れて食べ物を廃棄する光景は、かつての「仮面ライダースナック」や「ビックリマンチョコ」の騒動を思い起こさせる。
郊外のマックではあっさり買えた
ハッピーセットは23日から第2弾が発売されるというが、「また転売屋の餌食にされるのではないか」と、不安視する声が相次いでいる。というのも、マクドナルドのハッピーセットで買い占めが発生したのは、一度や二度ではないからだ。最近では「星のカービィ」の玩具の際に、転売屋に買い占められ、フリマサイトに多数出品されたのが記憶に新しい。
そんなこともあって、筆者は「今回のちいかわも、また転売屋が発生するのでは」と予想し、発売初日、埼玉県K市にある近所のマクドナルドを訪ねた。ところが、8時の時点で並んでいる人は1人もおらず、普通に買えたので拍子抜けしてしまった。「過去の経験を活かして、マクドナルドはちゃんと対策をしているんだな」と感心したほどである。
この店ではちいかわの玩具を2個収入。同日、同じ市内の別の店を見に行ったが、特に混雑はなく、平和な雰囲気であった。少なくとも埼玉県郊外のベッドタウンでは、そこまでの行列はできなかったのではないか。東京でも、初日であればお台場などの沿岸エリアや郊外のマクドナルドでは、普通に買えたという報告もある。
翌日、K市の同じ店にまた8時に行ってみると、天気が悪かったためかもしれないが、土曜日にもかかわらず行列もなく、まったく列に並ばずにあっさりと買えてしまった。ちなみに2個買ったが、1種類だけダブってしまった。このK市のマクドナルドは意外に穴場で、17日でも混雑することはなかったようだが、都心の店ではこの頃には完売になるケースが出ていたようだ。