飲み会で参加者との距離を縮めるにはどうすればいいのか。元電通で、会食専門家のyuuuさんは「相手の好きなことや趣味に共通点があると一気に距離が近づくことが多い。プライベートの話を引き出すにはコツがある」という――。(第2回/全3回)
■相手のプライベートに踏み込むには…
飲み会という場は、仕事中にはなかなか話すことのない参加者の人となりやプライベートを深く知る絶好のチャンスです。
一方で、「どこまで踏み込んでいいのか」「こんな質問をしたら失礼にならないか」といった不安を抱える人も多いかもしれません。ビジネスシーンにおいては、せっかくのコミュニケーション機会を活かして距離を縮めたい反面、一歩間違えると逆効果になるリスクもあります。本稿では、緊張の解けてきた飲み会の中盤にプライベートに踏み込むコツをお伝えします。
自然に相手のプライベートへ話を広げるためには、仮説をぶつけながら、趣味の話などに近づけていくといいでしょう。特に入り口としておすすめなのが、「週末の過ごし方」に関する質問です。
■子どもの習い事=「親の関心」というケースは多い
たとえば、「○○さん、めちゃくちゃお忙しいですよね。週末もお仕事なんですか?」とさりげなく振ってみるのです。ここで「さすがに土日は休めているよ。子どもがサッカーをやっていて……」など、家族の話につながればそこを深堀りしていきます。
子どもの習い事やスポーツの話題は、実は親御さん自身が元々好きだったり、興味を持ったりしているケースが多いものです。「○○さんも昔やっていたんですか?」「どういうきっかけでそのスポーツを選んだんですか?」と続けると、相手が熱量を持って話してくれることがよくあります。
相手の好きなことや趣味の話題から一気に距離が近づく場合は多いです。たとえ自分が詳しくない話題でも、相手が興味のあるジャンルなら、率直に「それは面白そうですね」「もっと教えてください」と返していけば、自然と会話は盛り上がりやすくなります。