トヨタ クラウンエステートの登場などで再び注目が集まっているステーションワゴン市場。新車だけでなく、中古車に目を向けると魅力的なモデルに出会えることがあります。中でも、少し前のモデルながら今なお根強い人気を誇る「マツダ アテンザワゴン」(3代目)は、まさに掘り出し物と言えるかもしれません。この記事では、アテンザワゴンの中古車を検討する際に知っておきたいポイントと、狙い目モデルをご紹介します。
3代目マツダ アテンザワゴンの概要と中古車市場
2012年に登場した3代目マツダ アテンザのステーションワゴン版は、洗練されたデザインと実用性を兼ね備えたモデルです。ボディサイズは全長4800mm、全幅1840mm、全高1480mmと比較的大柄で、伸びやかなプロポーションが特徴です。搭載されるパワーユニットは、2Lガソリン、2.5Lガソリン、そして主力となる2.2Lディーゼルターボの3種類がありました。
中古車市場において、この3代目アテンザワゴンの流通量は比較的豊富ですが、その約8割以上が2.2Lディーゼルターボモデルとなっています。ガソリン車は全体の約13%と少数派です。これは、ディーゼルエンジンのパワフルなトルクと優れた燃費性能がユーザーに評価された結果と言えるでしょう。中古車価格は、総額50万円程度から見つけることができますが、走行距離やコンディションにこだわって選ぶ場合は、総額90万円あたりからが目安となります。
中古車購入のポイントと狙い目モデル
3代目アテンザワゴンの中古車を検討する際に最も推奨されるのは、2016年8月以降に改良された「後期型」モデルです。後期型では、内外装デザインの変更に加え、先進安全技術の強化や、走行性能、静粛性の向上が図られており、より完成度が高まっています。
後期型モデルは、総額200万円前後から比較的コンディションの良い車両を見つけることが可能です。予算に余裕がある場合は、この後期型を中心に探すのがおすすめです。また、市場全体のほとんどがAT車ですが、運転好きにはたまらない6速MTモデルも存在します。6速MT車は流通量が少ないものの、総額100万円前後で魅力的な出物が見つかることもあるため、MT派の方はぜひ探してみてください。
3代目マツダ アテンザワゴン(2012-2019年)中古車の外観イメージ。落ち着いたステーションワゴンのデザイン。
3代目マツダ アテンザワゴン(2012年〜2019年製造)は、現在の中古車市場において、デザイン、実用性、走行性能のバランスが取れた魅力的なステーションワゴンです。特に後期型モデルは、現代の要求にも応えうる性能を備えています。新車時の価格帯は250.0万円から419.0万円でしたが、中古車であれば手頃な価格で手に入れるチャンスがあります。ステーションワゴンをお探しの方は、ぜひ3代目アテンザワゴンを候補に入れてみてはいかがでしょうか。その優れた実力は、きっと満足のいくカーライフをもたらしてくれるはずです。