トランプ、スプリングスティーンに「ゴルフボールをぶつける動画」を投稿


【画像】トランプ米大統領が21日、スプリングスティーンにゴルフボールをぶつける動画をSNSに投稿

トランプは21日、自身が打ったゴルフボールがライブ会場のスプリングスティーンに当たり、彼が倒れるように見せかける動画をトゥルース・ソーシャルに投稿した。

スプリングスティーンは、トランプを非難するスピーチをカットせずライブEPを配信

スプリングスティーンもまた、21日に英国のマンチェスターでの公演を収録したライブEP(エクステンデッド・プレイ)の配信を開始しており、その内容にはトランプを激しく非難するスピーチが含まれていた。

このEPの1曲目『Land of Hopes and Dreams(Introduction)』で、スプリングスティーンは、「私が愛するアメリカ、私が歌ってきた希望と自由の灯火であるアメリカは今、腐敗した無能で反逆的な政権の手の中にある」と語っている。

彼はさらに、観客の歓声が響く中で、「民主主義とアメリカの最良の価値を信じる者たちは、我々とともに立ち上がり、独裁に声を上げ、自由の鐘を鳴らそう」と呼びかけている。

また、4曲目の『My City of Ruins』導入部でスプリングスティーンは、「この国では、言論の自由を行使して異議を唱える人々が迫害されている」「世界で最も裕福な男たちが、最も貧しい子どもたちを病気と死に追いやって満足している」と語っている。彼はさらに、「この国は偉大な同盟国を見捨てて、独裁者の側につこうとしている」と、トランプの名前を挙げずに米国を非難した。

スプリングスティーンが放った英国公演中の発言は、トランプを激怒させていた。大統領は16日のトゥルース・ソーシャルの投稿で、スプリングスティーンが「過大評価されている」と述べて、「私は彼のことが好きではない。彼の音楽も、極左的な言動も好きではない。なによりも彼には才能がない」と述べていた。

トランプはさらに、「この干からびた『プルーン』のようなロッカー(皮膚が萎縮している!)は、国に帰るまで口を閉ざすべきだ」とも述べていた。

大統領はまた、19日の投稿でも再びスプリングスティーンを攻撃し、彼やビヨンセなどのスターたちが、昨年の大統領選でカマラ・ハリス前副大統領への支持を表明することへの見返りとして報酬を受け取った可能性があると根拠を示さずに主張し、「これは重大かつ違法な選挙資金提供」だと述べて調査を要求した。

■スプリングスティーンと政治との関わり

スプリングスティーンは長年にわたり、バラク・オバマやヒラリー・クリントンなどの民主党の大統領候補者を支持し、選挙集会にも登場していた。また、バイデン前大統領の選挙広告のナレーションも務めていた。一方、トランプについては、1期目の時点で「民主主義への脅威」と呼んで批判していた。

スプリングスティーンの音楽は労働者階級を称える歌詞で知られ、1980年代には代表曲の『ボーン・イン・ザ・U.S.A.』の解釈をめぐって当時のロナルド・レーガン大統領と対立していた。ファンの間で「最も誤解されている作品」として知られるこの曲は、「米国に生まれた!」と高らかに宣言する単純な愛国歌だと思われがちだが、実際はベトナム帰還兵への残酷な扱いと彼らの苦悩を描いた曲だった。

レーガンは、1984年の選挙演説で「希望のメッセージ」としてこの曲を称賛したが、その数日後のステージでスプリングスティーンは、「大統領は俺のどのアルバムがお気に入りなんだろうと考えたんだ。たぶん『ネブラスカ』じゃないよな。この曲は聴いてないと思う」と語った上で、自動車工場でレイオフされ、仕事を見つけられず、酒に溺れて犯罪に走る架空の男を歌った『ジョニー99』を演奏した。

Conor Murray



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