「無印良品 グランフロント大阪」の店舗内に、少し変わった「保健室」があるのをご存じだろうか。血圧や体組成などの測定ができるだけでなく、体調に合わせた漢方の提案や販売も行っているスペースで、全国でも展開しているのは5店舗のみ。都市部ではここが唯一の設置店舗となっている。
【全画像をみる】無印良品の店舗で「漢方体質チェック」してみた。結果から選んだ漢方を試してみると…
日々なんとなく不調を感じることが多く、以前から漢方に興味はあったものの、自分に合うものが分からず、どこで相談すればいいのかも迷っていた。そんな折にこの「まちの保健室」の存在を知り、思い切って体質チェックと相談を受けてみることにした。
体質チェックをして自身の悩みを知る
「まちの保健室」では、その日に相談できるテーマが「おしながき」として掲示されており、どういったテーマに対応しているのかを入り口で確認できる。今回のような漢方体質チェックのほか、女性特有の悩みや肌質チェックなども並び、初心者でも足を運びやすいつくりになっていた。
相談はまず、自分の体質を把握することから始まる。チェック方法は紙とスマホの2種類が用意されており、それぞれアプローチが異なる。紙でのチェックは決められた項目に点数をつけていく方式で、全体傾向をスコアで把握できる。一方スマホでのチェックはフローチャート式で、選んだ項目に応じて質問が分岐していく仕組み。個人的にはスマホの方が自分の体調をより具体的に振り返ることができ、体調のクセや見過ごしていた不調のサインが自然と浮かび上がってくるように感じた。
薬剤師が体調に応じて処方を提案
体質チェック後の相談に対応してくれるのは、調剤薬局やドラッグストアで経験を積んだ薬剤師や登録販売者。グランフロント大阪店には現在3名の専門スタッフが在籍しているという。
実際にチェックしてみたところ、今回は、「気虚(ききょ)」という結果だった。漢方において気とは体を動かすエネルギーのようなもので、それが不足している状態。胃腸がうまく働かず、エネルギーを作れないことで、日中に眠気を感じたり、疲れが抜けにくくなったりする傾向があるとのことだった。