外国人によるひき逃げや逆走事件が相次いでいます。そんななか、警察のトップは外国の運転免許を日本の免許に切り替える「外免切替」について、制度改正の必要性を訴えました。
■「外免切替」厳格化へ 訪日観光客認めず
22日午前7時すぎ、免許センターの前には受け付け1時間前にもかかわらず、外国人の姿がありました。
中国人留学生(20代)
「6時に起きて、自転車でここに来ました」
スリランカ人(40代)
「1週間から2週間ぐらい勉強しました」
都内3カ所の免許センターは現在、事前予約制です。警視庁のホームページに掲載される予約状況を見ると、23日午前5時時点ですでに予約が埋まっていることを示す「×」が並んでいます。
10年前、外免切替の手続きをした人は年間3万人ほどでしたが、去年は7万人を超え2倍以上に急増しました。観光ビザで簡単に取得できることも理由です。
日本の免許を取得すれば国内で運転でき、さらに国際免許を取得すればおよそ100の国と地域で運転できるようになるメリットがあります。
しかし、18日に三重県の新名神高速道路で起きた逆走や、15日に小学生をひき逃げするなど、外免切替をした外国人ドライバーの事件が相次いでいます。
22日、警察庁の楠芳伸長官が次のように述べました。
「国籍にかかわらず、住民票の写し(の提出義務化)を原則として、観光で滞在する方の外免切替を認めないこととする」
■外免「迷う暇はない」 中国のSNSに投稿
こうした動きに、中国のSNSには次のような投稿がありました。
「日本は近いうちに観光ビザでの運転免許取得に関する制度を変更する予定で、今後は手続きがより複雑になったり、場合によっては受験自体ができなくなる可能性があります!迷っている暇はありません。今が一番のチャンスです!」(4月17日)
「外免ツアー」と銘打ち、「15万円で取得可能」と講習込みで客を募集する投稿や「埼玉で外免切替を行う場合、朝6時半までに到着推奨。今は1日12人〜15人程度が面接を受けています」などと情報が共有されています。
(「グッド!モーニング」2025年5月23日放送分より)
テレビ朝日