岡口判事の「遺族は洗脳」投稿、遺族が仙台高裁に抗議

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仙台高裁の岡口基一判事の投稿は遺族を侮辱するものだとして、抗議文の提出を会見で明らかにした遺族ら=25日午後、東京・霞が関(大竹直樹撮影)

仙台高裁の岡口基一判事の投稿は遺族を侮辱するものだとして、抗議文の提出を会見で明らかにした遺族ら=25日午後、東京・霞が関(大竹直樹撮影)

 ツイッターに女子高生殺害事件の遺族への配慮を欠いた投稿をしたとして厳重注意を受けた仙台高裁の岡口基一判事(53)が今月、フェイスブックに「遺族は俺を非難するよう洗脳された」と投稿したことを受け、遺族は25日、東京都内で記者会見し、仙台高裁に抗議するとともに、国会の裁判官訴追委員会に岡口氏を訴追するよう請求したと明らかにした。

 岡口氏は平成29年、東京都江戸川区で高校3年の岩瀬加奈さん=当時(17)=が殺害された事件をめぐり、「無惨にも殺されてしまった17歳の女性」などと投稿。東京高裁が厳重注意したほか、30年5月に書き込んだ別の民事訴訟をめぐる投稿も問題になり、最高裁が分限裁判を開き、戒告処分とした。

 岡口氏は加奈さんの命日にあたる今月12日、「遺族は俺を非難するよう東京高裁事務局に洗脳された」などと投稿。後に削除した。母親の裕見子さん(51)は「なぜ命日にこんなことをするのか。悲しみと悔しさで頭が真っ白になった」と憤りをあらわにした。父の正史さん(50)は「裁判官が一般市民に対し、こういうことをしている事実を知ってほしい」と語った。

 一連の問題などを受け、訴追委は、岡口氏を裁判官弾劾裁判所に罷免を求めて訴追するか検討している。

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