ハーバード大学の留学生受け入れ資格をトランプ政権が停止する措置について、連邦地裁が、一時的に差し止める判断を示したものの、日本人の研究者にも影響が出始めています。
【画像】ビザ手続き中止…出入国に懸念も ハーバード大学留学受け入れ停止 すでに影響
ハーバード大医学部 堀田亮助教
「きょうの朝、ハーバードのインターナショナルオフィスの方から『ビザの手続きができなくなった』という知らせが急に来ましたね。その方は、日本のカリキュラムの関係で、9月ごろを考えていたんですけども」
留学に必要なビザ発給の権限を持つのは政府です。
すでにビザを持っていても、アメリカ政府の判断次第では、無効になる可能性があります。
ハーバード大研究員 恒任優さん（30）
「いま、アメリカに出入国するときに、止められて入国できなかったり、ビザが取り上げられたりという話はあるので、アメリカから出入りするのをためらうという動きはあると思います」
政府の言う解決策は「アメリカにいたければ転校しろ」です。
ハーバード大研究員 恒任優さん（30）
「ハーバードで学びたいと思って来ているので、ほかのところに移るのは、また違った話になってくるという人もいるには、いると思います。（Q.今後、どうしていくかについて皆さんは）具体的に次の受け入れ先を見つけたみたいな話は聞かないですけど、でも、結構、真剣に考えなきゃいけない段階にもある。場合によっては」
アメリカ トランプ大統領
「（Q.世界中の優秀な人材がほしくないのか）ほしいが、補習レベルの算数を必要としている連中が入ってくる。2+2の足し算ができない学生が、ハーバード大に通っているのだ」
香港科技大学は、ハーバード大学の留学生を無条件で受け入れると発表しました。今後、こうした動きは、各国に広がるかもしれません。
ハーバード大留学生 伏尾理久斗さん（20）
「僕の周りでも、例えば、友だちの友だちぐらいには、ハーバードに、今年、受かって来ようとしている人とか『本当にどうしよう』と聞いていて、やっぱり影響が出ています。ドクター（博士号）をやった後に、ポスドク（研究員）を考えるときに、アメリカでしか考えてなかった人が、ヨーロッパ、米国外で検討している人もいて、そういう影響はあるんだろうなと思っています」
テレビ朝日
