4月30日に株式会社帝国データバンクが公表した「『食品主要195社』価格改定動向調査 ― 2025年5月」によれば、2025年5月の飲食料品値上げは、合計478品目となり、前年に比べて強い勢いが継続しているとのことでした。
◆【年収一覧表】給与階級別でみる、年収のボリュームゾーンは男女・全体別にいくら?
最近の物価高を受けて、今より収入を増やしたいと感じている方も多いのではないでしょうか。
とは言え、普段の生活の中で周りの人たちがどれくらいの年収を得ているのかを知る機会は意外と少ないものです。
今回は、国税庁のデータをもとに、日本人の平均年収の実態を詳しく見ていきます。
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日本の平均的な「年収」はいくら?
国税庁の「令和5年分 民間給与実態統計調査」によると、年間を通じて勤務した給与所得者は合計で約5076万人(男性が約2887万人、女性が約2189万人)となっており、平均年収はおよそ460万円と報告されています。
平成26年の平均年収が421万円だったのに対し、その後は概ね増加傾向にあり、令和4年には400万円台後半となり、令和5年には460万円に達しました。
とはいえ、平均年収は年代によって大きく異なるため、次章では年代別の平均給与について詳しく見ていきましょう。
【年代別】30~50歳代の平均的な「年収」はいくら?
国税庁が公表した「令和5年分 民間給与実態統計調査」によれば、年代別の平均年収は以下の通りです。
●男性:平均年収を年代別に確認
・30〜34歳:492万円
・35〜39歳:556万円
・40〜44歳:612万円
・45〜49歳:653万円
・50〜54歳:689万円
・55〜59歳:712万円
男性の年収は30歳代前半の時点で全国平均を上回り、40歳代に入ると600万円台に達し、50歳代後半には700万円を超える水準となっています。
上記の結果から、年齢が進むにつれて、収入も着実に上昇している傾向が見て取れます。
●女性:平均年収を年代別に確認
・30〜34歳:345万円
・35〜39歳:336万円
・40〜44歳:343万円
・45〜49歳:343万円
・50〜54歳:343万円
・55〜59歳:330万円
女性の場合、20歳代後半で年収は353万円まで上昇するものの、30歳代以降はわずかに減少し、その後も300万円台で推移しています。
全年代を通じて、女性が平均年収を上回る層は見られませんでした。
上記の背景には、出産や育児などのライフイベントにより、働き方を見直す女性が多いという社会的要因があると考えられます。
ただし、近年は働き方や価値観の多様化が進んでおり、今後こうした傾向にも変化が現れる可能性があるでしょう。