トイレは男女共通が当たり前!女性徴兵義務化取材で見えてきたデンマークでの「ジェンダー平等」と「権利と義務の平等」


【画像】こちらがデンマークで主流の男女共通トイレ

今回は、放送では時間の制約から触れきれなかった社会的背景や人々の声を中心にデンマーク社会の本質的な価値観——とりわけ「ジェンダーの平等」について検証してみた。

女性も2026年から徴兵の対象に

もっとも実際には志願者が必要数を上回っており、兵役に就くのは抽選で選ばれた一部に限られる。デンマークでは毎年約4,700人が兵役に就き、うち約1,100人(約23.6%)が女性。

現在の兵役期間は4カ月だが、2026年からは11カ月に延長される。制度の実態としては、「徴兵」よりも「選抜制の志願兵」に近い。

「徴兵に賛成かどうか」より「平等であるべきかどうか」

たとえば、コペンハーゲンの若者ヤコブ(24)さんとイエッペ(27)さんは徴兵には選ばれなかったが、女性への拡大について「義務は男女で同じであるべきだ」と話していた。

一方で、制度そのものには「今の時代に必要か」という懐疑的な意見で、軍事費の増加に対する疑念を口にしていた。

「制度としては平等。でも本音は複雑」──若者と高齢者、それぞれの視点

一方、高齢世代からは「義務が平等なのは当然」としながらも、「戦争にはなってほしくない」「希望者には別の社会奉仕の選択肢を」といった冷静で現実的な声が多かった。

世代で温度差はあるが、どちらにも共通していたのは、「平等」という理念への賛同だ。



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