沢井製薬などに217億円賠償命令 東レ「かゆみ改善薬」の特許侵害 知財高裁


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 同高裁は特許侵害に当たるとして2社に計約217億円の支払いを命じた。

 東レなどによると、賠償額は沢井製薬が約142億9000万円、扶桑薬品が約74億7000万円。東レは「主張が認められ喜ばしい。医薬特許訴訟における重要な判決だ」とするコメントを発表した。

 東レは有効成分「ナルフラフィン」をかゆみ改善薬として使う特許が切れる2017年、特許庁に延長を申請した。2社は18年、ナルフラフィンに添加物を加えた後発薬の製造販売を開始した。

 東レは損害賠償などを求めて2社を提訴したが、東京地裁が21年、請求を棄却したため控訴していた。

 沢井製薬の親会社は「到底容認できない。判決内容を精査し、上告を含むあらゆる法的手段を講じる」とコメント。扶桑薬品も「誠に遺憾。最高裁に上告する準備を進める」とした。 



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