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備蓄米の随意契約に申し込んだ企業は、スーパーやドラッグストアなど19社にのぼっています。一方、精米の依頼がきているという業者からは悲鳴もあがっています。小泉農林水産相の言う「6月1週目に店頭に並ぶ」ことは、可能なのでしょうか?
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27日午後4時すぎ、小泉農林水産相と面会したのは、備蓄米の随意契約に申し込んだ「アイリスオーヤマ」の社長。
小泉農水相
「このたびは備蓄米のほうに関心を持っていただいて」
アイリスオーヤマ 大山晃弘代表取締役社長
「安いおコメをみなさまにお届けできるということで、6月2日に5キロ2000円税抜きで販売する計画。ネット通販もありますし、店舗販売もしたいと考えています」
申請は1万トン。備蓄米は早ければ29日にも宮城県亘理町の工場に到着し、6月2日にも販売開始の予定だということです。
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はたしてコメの“価格破壊”はなるのか…。
26日にスタートした備蓄米の随意契約。一夜明けた27日、小泉農水相は…。
小泉農水相
「24時間たっていない中で、すでに9万トンという形で申し込みいただいています」
27日朝の時点で19社、あわせて9万824トンの申請があったことが明かされました。
小泉農水相
「早い事業者とはきょう(27日)、もしくは明日(28日)、随意契約完了。6月の1週目に店頭に並ぶ、そういったメドが見えてきた」
5キロ2000円台の備蓄米を販売するべく申し込みを行った企業は、スーパーマーケットでは、「オーケー」「タイヨー」「三和」など6つの事業者。
さらに、コメの卸やネット販売を行う3つの事業者「宮城商事」「諸長」「東穀」も申請済みです。
日用品などを販売する会社では「カインズ」「アイリスオーヤマ」「ドン・キホーテ」の運営会社「PPIH」など4つ。また、ドラッグストアなども申請を行いました。
そしてネット通販を行う「楽天グループ」や、牛丼チェーン「すき家」を展開する「ゼンショーホールディングス」も申請しています。
小泉農水相
「コメについてやれることは徹底的にやって、まずは熱くなりすぎているコメのマーケットを冷やす。マインドを変えて、本当に下がるぞと、本当に下げるぞと、そういう思いでやっている」
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19社のうちの1つ、量販店「ドン・キホーテ」の運営会社。都内の店舗には27日、備蓄米の納品前に“視察”に来る人の姿も。