千葉県衛生指導課は25日、同県市川市の八百屋で有毒のスイセンとみられる植物がニラとして販売され、購入客のうち調理して食べた女性3人が嘔吐(おうと)したと発表した。店主が近くの雑木林でニラと間違えて採取してきた物で、県は回収を命じた。
同課によると、個人経営の店で、11月11~14日ごろ、店頭で9束販売した。吐いた3人は家族で、食べたその日のうちに気分が悪くなった。命に別条はないという。
連絡を受けた保健所が調査し、残った料理からリコリンなどスイセンに含まれる有毒成分を検出。他にも食べた客がいるが、現時点で健康被害は確認されていない。
植物は「新鮮やさい」などと書かれたテープが貼られ売られていたという。