「進次郎劇場」に沸く《コメ政局》で“6月の勝者”になるのは誰か、コメ価格がいつまでにどの程度まで下がれば政界はどう動く?


 父・純一郎元首相譲りの「農協をぶっ壊す」というド派手なパフォーマンスは、さながら「進次郎劇場」の様相。コメを筆頭とする物価高に苦しむ一般国民は、大喝采で盛り上がっている。

■格安備蓄米が週明けから店頭に

 “大失言”で更迭に追い込まれた江藤拓前農相のコメ価格対策を大転換するような「随意契約による『5キロ2000円以下』の備蓄米放出」を打ち出した小泉新農相。大手小売業者などとの連携により、週明け6月2日から「格安備蓄米」が一部地域のスーパーなどの店頭に並ぶ見通しだ。

 そもそも、2000円以下の備蓄米には「古古古米」も含まれており、消費者の間では「そんなものより、いつも食べている銘柄米の価格が問題」との声が聞かれる。そして、1週遅れで公表される農水省の統計では、依然として銘柄米の高騰が続いている。

 政界では、この発言が「今後の『コメ政局』の成否に石破政権の命運を懸ける戦略」(同)と受け止められている。

 「コメの平均価格が実際に下がったかどうかがわかるのは6月中旬以降」(農水省担当者)とされ、今後の政治日程を見ると、「その場合、政界はすでに東京都議会選挙とこれに続く次期参院選という『政治決戦』の本番に突入している」(自民党長老)。それだけに、「コメ価格が適正水準に低下していれば、石破政権の大博打は成功」(政治ジャーナリスト)となる可能性もある。



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