《ガラパゴスは入島税3万円》《マチュピチュは入場制限》 海外の有名観光地「混雑対策」の実情


【写真】世界各地の観光地では「外国人料金」を設定しているケースも

■海外観光スポットでは「外国人料金」を導入

 石破茂首相が外国人の出国税の見直しについて言及するなど、オーバーツーリズム対策の議論が活発化している。

 その有力な選択肢の1つが日本人と外国人、あるいは市民とそれ以外の料金を分ける「二重価格」の導入で、世界遺産の姫路城など複数の施設で採用に向けた動きが出ている。

 2024年10月から世界一周旅行を続ける筆者は、新興国を中心にさまざまな観光地を巡っている。世界遺産レベルの著名観光スポットは「外国人料金」が設定されていることが珍しくなく、コロナ禍後の値上げも多い。

 まずキトかグアヤキルの空港で20ドル(約2800円)を払ってTCT(トランジットコントロールカード)を取得しないと、ガラパゴス行きの飛行機に搭乗できない。

 現地の観光当局によると観光客の島への出入りを把握するのが目的で、TCTは島を出る際に回収される。

 飛行機を降りると外国人は入島税200ドル(大人料金:約3万円)の支払いが待っている(※以下、本文中の価格はすべて大人料金)。

 入島税はエクアドル国民が30ドル。アルゼンチン、ボリビアなど南米南部共同市場(メルコスール)加盟国の国民と、コロンビア、 ペルーなどアンデス共同体加盟国の国民は100ドルなので、三重価格になっている。



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