人里離れた山頂で遺体が見つかった双子の兄弟、警察は「謎が解けた」と主張 米南部


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2人ともアニメが好きで、好きな色は同じ赤、好きなディズニー作品も同じ「プリンセスと魔法のキス」。ジョージア州アトランタ郊外に住む親族らは、2人を「ピンポン」兄弟と呼んでいた。玄関のインターホンが「ピンポン、ピンポン」と鳴るように、いつも一緒だったからだという。

3月8日、アトランタから北へ車で約2時間離れたベル山の頂上で、銃で撃たれた2人の遺体が見つかった時、遺族はぼう然とするばかりだった。

捜査当局者らは当時、予備的証拠から無理心中が疑われると述べたが、遺族は信じようとしなかった。

おばのヤスミン・ブラウナーさんは先月、フェイスブックへの投稿で「2人が互いを傷つけるはずがない。強い絆で結ばれていた」「だれかが命を奪ったのだ」と主張した。

しかしジョージア州捜査局(GBI)は21日、司法解剖などの証拠に基づく結論として、2人とも自殺だったと発表した。

捜査チームによると、現場で採取された証拠から、2人とも銃を発砲していたことが判明。さらに携帯電話のインターネット閲覧履歴で、2人が自殺や銃の装填(そうてん)方法について検索していたことも分かった。

GBIはそれ以上のコメントを控えている。CNNは22日、遺族にもコメントを求めたが、返答は得られなかった。ただ、遺族はフェイスブック上の声明でGBIに反論している。

ヤスミンさんのページに投稿された声明には、「私たちは今も捜査結果に疑問を持ち、(当局が)最終的な断定を急ぎ過ぎたと感じている」と書いてあった。2人には今後の計画があり、武器も持っていなかったという。

遺族はこれまでのインタビューで、何が起きたのか理解に苦しんでいる訴えていた。GBIの新たな報告には、依然として多くの疑問点が残る。特に不可解なのは、「野心的で有望な2人の若者が、どんな理由で自ら命を絶ったのか」という点だ。



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