バッテリー特許戦争、韓国が中国に初勝訴…LGエナジー「ただ乗りにブレーキ」の成果


29日業界によると、22日、ドイツのミュンヘン地裁は特許管理専門会社(NPE)「チューリップイノベーション」が中国のSunwodaグループを相手取って起こしたバッテリー販売禁止仮処分申請でチューリップイノベーション側の軍配を上げた。チューリップイノベーションはLGエナジーソリューションが中国など後発走者をけん制するために特許侵害の対応を任せたNPEで、ハンガリーに本社を置いている。

Sunwodaグループは昨年、グローバルバッテリーシェア10位を記録したメーカーだ。裁判所はSunwodaグループがLGエネルギーソリューションの分離膜技術特許2件を侵害したと判断し、この技術を適用したSunwodaバッテリーに対してドイツ内の販売禁止を決めた。また、残余バッテリーを回収・廃棄し、チューリップイノベーションに損害賠償を支払うよう命令した。分離膜は陽極材、陰極材、電解質とともにリチウムイオンバッテリーを構成する4大要素だ。チューリップイノベーションによると、この判決はドイツで電気自動車バッテリーに関連した最初の販売禁止命令だ。

最近、バッテリー業界では特許戦争が激化している。電気自動車のキャズムで韓中間のグローバルシェアをめぐる競争が激しくなっているからだ。市場調査会社SNEリサーチによると、昨年LGエナジーソリューション、サムスンSDI、SKオンの韓国バッテリー製造3社の欧州市場でのシェアは計45.1%で、中国企業(計49.7%)に初めて逆転された。業界関係者は「中国企業が特許の無断使用でグローバル進出を拡大し、韓国企業の市場シェアは縮小しているので強硬に対応するほかはない」と話した。



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