大阪・梅田の人気たこ焼き店で、ミシュランガイドへの掲載歴もある「はなだこ」の運営会社と関連会社の計3社が大阪国税局の税務調査を受け、平成30年までの5年間で計約1億4千万円の所得隠しを指摘されたことが26日、関係者への取材で分かった。インバウンド(訪日外国人客)効果などで増加していた売り上げの一部を申告していなかったとみられる。
重加算税を含む追徴税額は、約8千万円。3社は既に修正申告を済ませ、納税したという。運営会社側は取材に「調査を受けたのは事実」と説明したが、調査内容については「担当者がいないので答えられない」としている。
関係者によると、調査を受けたのは、はなだこを運営する大阪府守口市の「芭食サービス」と、関連会社2社。レジを操作して商品の販売記録を消去する手口で売り上げの一部を除外し、法人税や消費税の支払いを免れていたとみられ、国税局は仮装・隠蔽を伴う所得隠しと認定したもようだ。
はなだこは、JR大阪駅の高架下にある「新梅田食道街」内で店舗営業。「ミシュランガイド2018」では、5千円以下の良質な料理を提供する「ビブグルマン」に選出され、店前には外国人観光客らの行列ができている。