アメリカのトランプ大統領が5月31日、バイデン前大統領にまつわる陰謀論を、トゥルース・ソーシャルでリポストした。
【画像】トランプ氏が拡散した「バイデンは実は死んでいる」という陰謀論
トランプ氏が拡散したのは「バイデン氏は2020年に死んでいる」という陰謀論で、次のように書かれている。
「ジョー・バイデンは存在しない――2020年に処刑された。今いるのは、バイデンのクローンによって作られたそっくりの替え玉で、ロボット工学で作られた心を持たない存在だ。民主党員たちはその違いに気づいていない」
トランプ氏のリポストの意図について、ハフポストUS版はホワイトハウスにコメントを求めている。
トランプ氏と陰謀論
「本人ではなく替え玉だ」という陰謀論は、トランプ氏の妻であるメラニア・トランプ氏に関しても出回ったことがある。
トランプ氏が1期目の大統領だった2019年に、ファーストレディのメラニア氏が替え玉と入れ替わっている、という陰謀論がネット上で拡散した。
この時、トランプ氏はこの陰謀論を否定し、「フェイクニュースがメラニアの写真をフォトショップで加工し、アラバマや他の場所で私のそばにいたのは彼女ではないという陰謀論を広げた。彼らは時間とともに頭がおかしくなっている!」とツイートした。
一方で、トランプ氏は2025年5月18日にバイデン氏が前立腺がんと診断されたことを発表した後、「病気や認知能力の衰えを隠していた」という根拠のない考えを示した。
トランプ氏は5月19日、バイデン氏の診断について「国民に知らされていないことが起きている」と大統領執務室での記者団に対して語った。
「なぜ、認知能力について議論されなかったのか。医者は“大丈夫だ”と言ったと思いますが、そうではなかった。これは非常に危険です。もはや“政治的に正しい”かどうかではなく、我が国にとって危険なんです」