【イスタンブール、キーウ、モスクワ共同】ウクライナとロシアは2日、ウクライナ侵攻を巡る和平に向け、トルコ・イスタンブールで5月16日に続く直接交渉を行った。ウクライナとロシアは互いに和平案を提示。ウクライナ交渉団は交渉後の記者会見で、自国が提案した無条件停戦について、ロシアが拒否したと明らかにした。
タス通信によると、交渉は1時間余り。交渉団を率いるウメロフ国防相は記者団に、前回交渉後に続いてロシアと新たに捕虜交換を行う予定だと述べ、6千対6千の遺体交換でも合意したと明らかにした。次回交渉について、今月下旬の開催を提案したと述べた。
イエルマーク大統領府長官はロシアに連れ去られた子ども数百人分のリストを手渡し、帰還させるよう求めたと表明した。
ロシアの交渉団を率いるメジンスキー大統領補佐官は2日、どのように長期的平和を実現し、完全な停戦に向けた具体的措置を講じるかを明記した文書を提示したと明らかにした。
トルコのフィダン外相は交渉の冒頭演説で「停戦条件を話し合うために集まった」と訴えた。