【ワシントン共同】米紙ウォールストリート・ジャーナルは26日、民主党のエマニュエル前駐日大使(65)が2028年の大統領選を巡り「出馬を公然と検討し、自身を党の救世主として位置付けようとしている」と報じた。エマニュエル氏は民主党について「リベラル過ぎる」とし、穏健路線への転換が必要としている。同氏のインタビューを基に伝えた。
エマニュエル氏を巡っては、民主党重鎮のペロシ元下院議長も最近、28年大統領選に向けた党予備選に「立候補すると思う」と語るなど、出馬の見方が強まっている。
エマニュエル氏は同紙に対し、支持率が低迷する民主党を念頭に置き「時速145キロで断崖絶壁に向かって突っ走る車の後部座席に座っているのはもう嫌だ」と強調。共和党のトランプ政権に対抗するだけでなく「米国のために戦う計画を明確に示さなければならない」と指摘した。
その上で、性的少数者の権利拡大などに熱心な「意識高い系」を意味し、保守派が侮蔑的に使う「woke(ウォーク)」との表現を用いて、民主党をあえてやゆした。