あの日産リーフが、ついに本気を出してきた。累計70万台超の販売実績を誇る世界初の量産EVが、15年の経験をすべて詰め込んで、第3世代へと進化。スリークで大胆なデザイン、圧巻の空力性能、そして家族のための快適性。日産が目指したのは、「EVが好きな人のため」ではなく、「すべての人の次の一台」。未来のファミリーカー像を描き直す、革新の新型リーフがまもなく走り出す!!
【画像ギャラリー】新型リーフはスポーツカー顔負けのスペックに!?6月中の公式発表までウキウキ!!(8枚)
文:ベストカーWeb編集部/写真:日産
累計70万台が残した足跡が新型のタスキに
初代リーフが登場したのは2010年。世界初の量産型EVとして送り出されてから約15年。販売台数はグローバルでおよそ70万台、推定累計走行距離は驚異の280億kmとまさに走る実験室だ。
この膨大な知見をベースに、日産の企画・デザイン・開発チームがゼロから見直して生み出されたのがまもなく登場を控えている第3世代のリーフだ。
新型は一見して分かる、ただならぬオーラ。ファミリー層を意識したパッケージながら、空力性能も突き詰めたている。
注目すべきはそのCd値。日本と米国仕様で0.26、欧州仕様ではなんと0.25という、スポーツカー顔負けの数値を叩き出したのだ。
この数値を実現するため、日産はフラッシュドアハンドルやグリルシャッター、フラットなアンダーフロアや最適化されたホイールデザイン、そしてファストバックシルエットなど、見た目と機能性を高次元で融合。まさにデザインで走りを変えた1台と言えるだろう。
日産の本機はこれから!!まだ通過点に過ぎない
編集部が注目したのが、「調光パノラミックガラスルーフ」。これは単なるガラスルーフではない。なんと、エレクトロクロミック技術を使い、ワンタッチで明るさを調整できるのだ。しかもIR(赤外線)反射コーティングで日差しによる暑さも軽減。
従来のサンシェード不要。後部座席でも圧迫感なし。「快適性×空力性能」を両立した、まさに”次世代の装備”だ。
日産の商品企画責任者リチャード・カンドラー氏はこう語る。
「このクルマは、EVが欲しい人だけのために作ったのではない。内燃機関車の代わりとして、多くの人に選ばれる一台を目指した」。
新型リーフは、先進的なおもちゃではない。日常に馴染み、家族の中心に自然と収まる、「本物の主力モデル」として帰ってきたのだ。
今回の映像は、3部作のうちの第1弾。日産は6月後半に、新型リーフの正式発表を控えている。果たして、パワートレイン、航続距離、インテリアはどうなるのだろうか?気になるポイントは山積みだ。
日産の本気は、これから。EV戦国時代をリードするのは誰なのか。だってその答えが見える日も、決してそう遠くはないはずなのだから。