〈不信任なら即解散〉「スーパーで2000円の備蓄米が販売されるようになったら勝てる」石破総理の“強気すぎる”打算に党内からは「現状認識が甘すぎる」


【画像】「あなたが言う?」5月28日、都内ホテルで石破政権を問題視した、党内で影響力がある実力者

岸田前総理は石破政権の問題点を指摘

5月28日に都内ホテルで、こう語ったのは岸田文雄前総理(67)。政治解説者の篠原文也氏が主催する「直撃! ニッポン塾」で、約1時間にわたり講演をした。

総裁選で石破総理誕生に貢献した岸田氏は、今なお党内で影響力を持つ実力者の一人。そんな岸田氏は、自らの政権で取り組んだ「防衛力の抜本的強化」や「エネルギー政策の大転換」について熱弁した後、現在の石破政権の問題点を指摘した。

「日本は、そして世界は引き続き歴史的な転換点にあるわけです。大きな決断をしなければならない場面は続くのではないか。大きな決断ができる政治を日本に取り戻していくことが大事なのではないか」

岸田氏が憂慮するように、少数与党の石破政権は、野党の協力なしには政権運営することができず、綱渡りの政権運営を続けてきた。

予算成立を巡っては、国民民主党と日本維新の会と「年収の壁」や、「高校無償化」を巡る問題で譲歩を重ねた。江藤拓前農水相の辞任劇でも、野党5党から「農水相不信任案」をチラつかされたあげく、江藤氏の事実上の更迭に追い込まれた。

野党への配慮を重ねるばかりで、総理自身が主体的に取り組んだ実績には乏しい。「石破カラー」は、なおざりになったままと言われている。 

「どの政党と連立するかということになると色んな騒動になる」

こうした苦境を乗り越える手段の一つが、参院選後に、連立を組み直し、少数与党から脱却すること。しかし、その道のりは容易ではない。国民民主党や日本維新の会との連立拡大、立憲民主党との「大連立」なども囁かれるが、前述の講演会で岸田氏はその難しさを語っていた。

「立民みたいに、右と左の幅が広い政党ですと、連立まで行くと、かなり党内でガタガタする。(他の選択肢にしても)自民党の中も結構幅が広いですから、どの政党と連立するかということになると、それは色んな騒動になると思います」

参院選後の連立の組み直しにも様々な障壁が存在する。となると、石破総理の脳裏に、少数与党脱却に向けた、もう一つの選択肢が浮かぶ。それは、どこかのタイミングで、衆院選に勝ち、自・公で過半数の議席を回復することだ。成功すれば、党内の求心力は高まり、長期政権への展望も見えてくるからだ。 



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